NECが、タニウムを活用した自社サービスによって、グローバル 拠点を横断したセキュリティガバナンスの強化を実現
~海外現地法人30拠点の約9,000台におよぶエンドポイントを可視化し、 セキュリティパッチの配布時間を従来の4分の1に短縮~
2021年4月27日
タニウム合同会社
統合エンドポイント管理とセキュリティのプラットフォームを提供するタニウム合同会社(本社:東京都港区、代表執行役社長:古市 力、以下タニウム)は本日、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:森田 隆之、以下NEC)が、タニウム製品を活用した自社サービスによって、海外現地法人30拠点の約9,000台におよぶエンドポイントのセキュリティガバナンス強化を実現したことを発表しました。
NECは、国内外で約300の連結子会社を擁していますが、近年のグローバルビジネス拡大に伴い、海外現地法人のエンドポイント管理において、いくつかの課題を抱えていました。
1. 中継サーバの管理
従来のエンドポイント管理システムでは、対象となる約30の海外現地法人側に50台あまりの中継サーバの配備が必要なため、その管理が現地担当者および本社の大きな負担となっていた。
2. セキュリティパッチ適用までの期間
海外拠点との業務上のコミュニケーションをインターネットおよびスター型に接続されたイントラネットで行っていたが、セキュリティパッチの大容量化によって、その配布完了に数週間もの長い時間を要していた。
NECでは、これらの課題解消に向けて、新たなソリューション導入の検討を行い、以下のような観点からタニウム製品を活用することを決定しました。
1. 中継サーバを必要としないリニアチェーン方式のアーキテクチャ
海外現地法人側に配備するサーバの導入・運用に関わる作業負荷やコストを大幅に削減可能。さらに、ネットワーク帯域が不十分な拠点や、数千台の端末が存在する大規模な環境においても、ネットワークに負荷をかけずに迅速な脆弱性対策を実施可能。
2. オペレーションの一元化によるセキュリティレベルの維持
ソフトウェアの配布やエンドポイントの調査、問題発覚時のネットワーク接続遮断といったオペレーションを一元化することで、本社と同等のセキュリティレベルをグローバルすべての拠点で維持することが可能。
NECでは、統合エンドポイント管理(UEM)と統合エンドポイントセキュリティ(UES)のプラットフォームである「Tanium Core Platform」に加え、「Tanium Patch」「Tanium Connect」「Tanium Discover」の各モジュール(※)を活用し、独自のGUIと運用体制を付加した「タニウムサービス」として、各拠点に展開しています。
2019年9月:中国の拠点から展開を開始
2020年1月:実運用をスタート
2020年10月時点で、海外現地法人30拠点の約9,000台におよぶエンドポイントへの導入が完了
タニウムサービスの活用によって、セキュリティパッチ配布作業においては、従来8週間前後の期間を要していましたが、2週間に短縮することができました。また、社内の脆弱性調査においては、これまで結果が得られるまでに最大で数週間を要していましたが、調査開始から翌日には結果を確認できるようになりました。
NECでは、情報セキュリティを事業継続のための重要な経営基盤として位置付けており、グループ内のさまざまな拠点や関連会社などへのタニウム製品導入も視野に入れています。また、NECは、「Orchestrating a brighter world」をブランドメッセージとして掲げ、さまざまな社会課題をICTの力で解決し、人々が豊かに生きる安全・安心・公平・効率な社会の実現に貢献しています。
特に2000年以降、大きな力を注いでいる情報セキュリティ対策においては、自社がグループ内で確実な対策を推進することで、それを1つのモデルとしてお客様に示すことができ、また社会的な責任も果たすことができるという基本的な考え方のもと、事業を推進しています。NECが自社で展開するタニウムサービスにおいても、今回の導入経験を活かしたお客様への提案を行っていきます。
本事例の詳細については、下記でも公開しています。
https://www.tanium.jp/customers/nec/
https://www.tanium.jp/resources/NEC-video
※「Tanium Patch」は、オペレーティングシステムとアプリケーションのパッチ管理のためのモジュール。「Tanium Connect」は、外部連携のためのモジュール。「Tanium Discover」は、未管理ハードウェアとソフトウェアの検出のためのモジュール。
タニウムについて
タニウムは、要求の厳しいIT環境向けに構築された統合エンドポイント管理とセキュリティのプラットフォームを提供しています。Fortune 100社の約半数、小売業や金融機関のトップ企業、6つの全米国軍など、世界規模で洗練された組織の多くが、意思決定、効率的かつ効果的な運用、そして起こりうる障害からの回復力を高めるために、タニウムを利用しています。タニウムは、米国フォーブス誌「2019年のクラウドコンピューティング トップ100」で7位に、フォーチュン誌「働きがいのある中規模企業ベスト100」で10位にランクされました。
詳細については https://www.tanium.jp をご覧ください。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
タニウム合同会社
マーケティング本部
[email protected]
共同ピーアール株式会社(タニウム合同会社 広報代行)
担当:白武、児玉 E-mail: [email protected] 電話番号: 03-3571-5176